introduction
沖縄の漆芸界を代表する沈金師・金城唯喜(きんじょう・いき)。
琉球の沈金を次世代につなぐことを使命とし、その美を現代に伝えた偉人。
息をのむほど繊細な線と美しい輝きは、琉球の風土と精神を映し出すものでした。
地道にただひたむきに漆に向き合い制作に励んだ日々。
このたび、金城唯喜生誕100年記念としてこれまでの作品を一堂に会します。
規則的でありながらもおおらかな印象の作品から垣間見える、真面目であたたかな人柄も感じ取っていただければ幸いです。
本展では、金城唯喜の作品を中心に父・南海の作品も特別展示いたします。
この機会に、その歩みと技の粋をご高覧ください。
会場とホームページでは一部作品もご購入いただけます。
商品は随時更新予定。
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金城唯喜 きんじょう・いき
沈金師
1925年(大正14年)沖縄県に生まれ、琉球王国時代に「貝摺奉行所」で螺鈿や沈金に従事していた祖父・唯と、京都の老舗漆器店「象彦」にて職人として活躍した南海(唯)を父にもち、生涯を通じて沈金の表現を追及し続けました。
金城氏の作品は琉球王国時代から続いてきたという確かな技と次の世代へのつながりを問いかけ続けるテーマについて静かな対話が生まれます。