琉球漆器の伝統技法について
琉球漆器最大の特徴とも言える
「堆錦(ついきん)」は、
立体感によって模様を生き生きと表現。
本日はその工程を少しだけお話しします。
堆錦技法に必要な素材、「堆錦餅(ついきんもち)」は
熱することで粘度が増した漆と、顔料を混ぜて作られます。
そうして作られた堆錦餅を今度はローラーで薄く伸ばし
模様の形に切り取ったものを、器物に貼り付けていく、
このような方法で模様を施していきます。
。。と、言葉にすると少々分かりづらいかもしれませんが、
クッキー木地を作る様子をご想像いただけると
少しイメージしやすいかもしれません。
ですが、クッキー木地とは違い、
堆錦餅作りは実はかなりの重労働だったりします。
初めに漆を熱するとありますが、
漆を混ぜながら熱しては冷ましを繰り返す作業は
粘度の上がった漆を混ぜ続けなけてばならず、
かなり腕の力が必要です。
1週間の始まりはこうした堆錦餅作りから始まるため、
長年培ってきた経験と手の感覚を頼りに
繊細な調整をしながら、堆錦製作に勤しんでおります。
職人の卓越した技術の詰まった品々ですが
弊社以外に現在好評開催中の
阪急百貨店さんのイベントでもご覧いただけますので
この機会に是非一眼ご覧いただけましたら幸いです。
~イベント情報~
漆が彩る暮らし
11月23日(水・祝)~28日(月)※最終日は午後6時閉場
阪急うめだ本店9階催場
●出店舗
・会津塗 関美工堂(BITOWA NODATE)
・川連漆器 漆工芸 利山(りざん)
・輪島塗 輪島キリモト
・山中漆器 浅田漆器工芸
・山中漆器 匠頭(しょうず)漆工
・漆酒器 漆 武藤
・琉球漆器 角萬(かくまん)漆器
・漆精製 堤淺吉漆店
●輪島塗の漆芸作家
・江端博行 ・鬼平慶司 ・桐本泰一
・鈴谷昇洋志 ・中島和彦
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