代表ご挨拶

新しく6代目に就任しました嘉手納豪と申します。

皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

 

また会社組織も変更し合資会社から株式会社になります。

心機一転、業務に励んでいく所存です。

 

さて昨今のコロナ禍の中、

弊社を取り巻く環境はとても厳しい状況です。

 

そんな中で悲しい出来事がありました。

 

老舗「琉球漆器」が閉店 創業130年、王朝の文化継承…コロナで業績悪化

 

しかしながら、このコロナ禍で昨年の緊急事態宣言中に

自宅で考え抜いてわかってきたことがあります。

 

じつは事業計画書を練り上げている過程で、私と角萬漆器には

明確なビジョンが無いということがはっきりわかりました。

 

ある本に、こんなフレーズがありました。

「今、自分が売ろうとしているこの商品が世の中になかったら、どんな事が起きるのか?」

を考えたときにすぐに答えが出てこなかったのです。

 

しばらく社員全員で考えましたが、答えは出ませんでした。

そこから約3ヶ月たったある日、突然答えが降ってきました。

 

「琉球漆器がなかったら、沖縄の歴史と文化がなくなる」と。

 

きっと、深層意識で考えていたんだと思います。

 

ということは、私たち角萬漆器はただ単に琉球漆器という商品を販売するだけではなく、

沖縄の歴史と文化も含めて販売しているのだ、ということが明確になりました。

 

つまり、”琉球漆器=琉球の歴史と文化”というイコールが

成り立つのではないでしょうか。

 

もうひとつ本質的な問いかけです。

「本当のところ誰に何を売っているのか?」

 

「本当のところウチナーンチュのアイデンティティーを

理解する人に琉球の歴史と文化を売っている」

素直に考えると、すぐにそう答えが出てきました。

 

まとめると、こう言い換えることもできます。

”ウチナーンチュのアイデンティティー=沖縄の心=しまぬくくる”

 

ということで、これからの角萬漆器のあるべき姿、

コンセプトにたどり着きます。

 

コンセプトは「しまぬくくる」(沖縄の心)

 

このコンセプトをもとに本当にしなければいけない

これからの角萬漆器の仕事が見えてきます。

 

「沖縄”らしさ”」の再発見・再定義・再提案をすること。

沖縄”らしさ”とは祖先崇拝(ウヤファーフジ)、

自然崇拝(ヒヌカン、ウタキ、アニミズム)、

旧暦や伝統行事、例をあげると枚挙に暇がありませんが、

要するに沖縄の歴史と文化と風習のことです。

 

沖縄の歴史・文化・風習を深く理解し、その文脈に合った商品を

提案し続けることがこれからの角萬漆器のあるべき姿です。

 

コンセプトは見えてきました。

 

さて、これからの私の仕事はビジョンやミッションを

私の想いとともにどのような形にしていくか、を打ち出すことです。

 

このブログではいろいろな想いや感じていることを

自由気ままに不定期に投稿していきます。

 

角萬漆器 六代目


2 comments


  • 嘉手納豪

    屋宜宣久 様

    すっかりコメントへのお返事が遅れてしまいました。
    またとても嬉しいコメントを頂き、本当にありがとうございます!

    こんごとも精進いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

    六代目


  • 屋宜宣久

    株式会社 角萬漆器
       嘉手納 豪 様

    お早う御座います。
    六代目ご就任、誠におめでとうございます。
    隆盛を深めた時代は当に去り、時代と共に忘れ去られてしまいます。
    貴殿の思いを拝読致しまして、角萬さんも遂にヒーローが誕生したと思いました。
    琉球の文化伝統を引き継いで頂き、一県民として感謝に堪えません。きっと成功します。
    厳しいご時世ですが、負けずに共に頑張って参りましょう。


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